花のような心
春先のことですが、四歳になる娘が花束をくれました。
家の周りに咲いていたシロツメクサの花束です。
「ありがとう。きれいだね。」と私が言うと「うん。父ちゃんへのお誕生日プレゼントだよ。」と娘が言いました。
私の誕生日は半年以上先だったのですが、娘の屈託のない優しい笑顔と、その小さな手いっぱいに握られたシロツメクサの花束の香りにとても幸せな気持ちになりました。
なぜ花は、人を幸せな気持ちにしてくれるのでしょうか。
もちろん、花が美しいからというのはあるのでしょうが、もう少し考えを深めてみると、花と向き合っている私たちの心も穏やかで美しくなっているからではないでしょうか。
道端に咲くシロツメクサは、自分を美しいと褒めて欲しくて咲いているわけではありません。
ただただ、「精一杯に自分の命を生きている」だけなのです。
私たちは、そんな花の「精一杯に生きる姿」に美しさを感じるのではないでしょうか。
そんな花だからこそ、私たちの心を穏やかで美しくしてくれるのでしょう。
花を誰かにあげる時、私たちは相手のことを想います。
花を誰かからもらった時も、私たちは相手のことを想います。
そんな風に自分ではなく相手のことを想う時、私たちは私が私がという自分本位の考えから解放されて、穏やかで幸せな気持ちになるのではないでしょうか。
私は娘からシロツメクサの花束をもらいました。
と同時に、私のために一生懸命に花を摘んでくれた娘の優しい心をもらいました。
シロツメクサのように「ただ精一杯に毎日を生きる」。
そんな花のような心持ちで毎日を生きていきたいと思いました。
微笑ましい光景に涙がでました。
娘さまのような純粋な心をいつまでも持ち続けていたいです。
コメントありがとうございます♪
大人になると、どうしても忘れがちだけど、とても大切なことですよね。
私自身も自戒として、大切に守っていきたいです♪